転倒事故の現状
近年、歩道橋、駅の通路、ビルの玄関を始め各建築物の通路、ホールに於いて転倒負傷・死亡事故が急増しています。厚生労働省による平成20年度人口動態調査で交通事故による死亡件数が7,499人、転倒・転落による死亡件数が7,170人という交通事故を上回る勢いで増加の一途をたどっている状況になってきています。又、其の原因として「床材のすべり抵抗係数が低い」事が挙げられています、特に雨、飲み物を溢す等床が濡れた状況でのすべり抵抗値の低下が多くの要因となっています。
「すべり抵抗値」については其の基準となる測定方法、評価指標もJISによって定められ、基準となる「すべり抵抗係数」も東京都条例を始めとして各行政機関においても定められてきました。
転倒事故が発生しますと、事故時に於ける床の「すべり抵抗値」によって事故責任が問われる事になり、訴訟事件、判例事例でもそのことが重要視されるようになって来ました。
当社での取り組み
協同組合 防滑業振興協会は、床のすべり抵抗係数測定試験方法をJISに定められている「斜め引張型」によって測定するすべり抵抗係数(C, S, R:Coefficient of Slip Resistance)を採用して施設の「すべり測定調査」を行っている国土交通省・経済産業省・厚生労働省の認可を受けた第三者機関での測定を提言致しております。
当社では、第三者機関の協同組合 防滑業振興協会による認定試験に合格した技術者が現場で「すべり測定」を行います。それにより、現在まで個々の勘や経験に頼った測定(値)では無く、客観的な立場で「数値で床のすべり度を評価」・全国統一の「すべり測定値」を提供する事が出来ます。
また、測定を依頼したから施工を強制する事は無く、測定結果は極秘にされ外部に情報が漏れる恐れはありません。測定後は測定結果報告書の発行も行っています。